クジラを追いかける旅(準備〜旅立ち編)。

カヤック

新しい職場にも慣れてきて、有給も取れる身分となったので、ちょっと長旅に出てみようと思い立ち。実はカヤックに乗り始めた頃から、カヤックを使ったイルカやクジラウォッチングのツアーに行ってみたかった。1月〜2月の冬の季節、沖縄の方にクジラが子育てにやってくる、というのはいろいろ調べて知っていたので、最初はそっちの方に行こうと思ってネットで調べていたんだけど、たまに参加している館山の某カヤックガイドさんのお店で、慶良間ツアーというのを見つけたのだが、ショップ主催のツアーで、きっとたくさんの人が集まるのだろうと思うと、ちょっと気後れしてしまい、なかなか最後の「申し込みボタン」を押せずにいた。そんな時に見つけたのが小笠原諸島でのクジラツアーだった。船旅でしか行けず、週に2便しかない、そんな旅なら自由な旅ができるかもしれないなぁと思い、ポチッとしてみたのでした。

見付けた「ザトウクジラに会いに行こう!ツアー」にはこうあった。「静かに進むカヤックならではのクジラの探し方・・ポイントはずばり「聴覚」クジラのブロー(息継ぎの音)に耳をすまし、背後の気配を感じよう。」「その距離半径5メートル以内」…これは凄い。一緒に掲載されていた写真にも、タンデム艇の前の人越しに映る、クジラの背中があった。本当に目の前にいらっしゃる!5年以上海を漕いでいて、そんな距離感で海に住む大きな生物に逢えたことが無い。迷わず、申し込みのフォームには「いつも1人か2人位でやっておりアグレッシブに漕ぐと言うよりはだらだら漕ぐタイプです。小笠原は初めてですが、クジラに逢いたいです。」とだけかいて送ってみた。

何日か経って、「まだ空きがあります。普段からカヤックをやっている方向けのツアーで、クジラと至近距離での遭遇を目指します。予約を確定しますか?」と返事がきた。うぉ!と思い「休みが取れたら連絡しますので、少しお待ちください」と返事をしてから、翌日、社長に相談したところ「いいよ〜」と快い返事を頂けたのですぐさま申し込んだ。
その後、何度かやりとりをする中で「補足です。自分のフォールディングのカヤックを持ち込む事も可能です。」とのメールを頂き、またしても、うぉ!と思い。
初めてのカヤック郵送旅、しかも送り先は都内…これは送るしかない。自分の出発は4/3であったが、前の便で荷物が着いてないとツアー中に荷物が出ないらしく、3/24に発送。今回郵便局から送ったのだが、サイズ的にはギリギリだったみたい、重量的には大丈夫だったみたいで送ってくれた。(実は帰り父島内からは発送できず、ちょっと困った談はのちほど)このあと、カヤック送りましたメールをしたのだが、その後特に返信も無く出発の日を迎えるのである。

しかも、ちょうど月末の頃台風が来ていて、普段自分でカヤックを漕ぐ分にはまったく船酔いとかは無かったのですが、24時間以上揺られてないとないとならないのでとても不安ですし、そもそもちゃんと出航してくれるのかどうか心配。で冒頭の竹芝のマストまできたわけですが、無事、出航してくれました!

まだ出港したばかりの船上の様子。竹芝を出たのは11時で、東京湾を出たのは、14時前くらいだったかな。もうここからは右に行っても左に行ってもただただ海しかない景色で、水平線と星空と海鳥しかいない移りゆく景色をぼーっと眺めながら、時折おじさんに話しかけられたりしながら、そんな時を過ごす。ちなみに、東京湾を出たあたりからはそこそこ揺れて、夕飯を食べた時にビールを頂いたのが悪かったのか、その後はギリギリの状態でぐったりしてたよ。なんで、あとは写真で失礼します。



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