初漕ぎと未来。

年始だし少し綴るか。

学校の旅行か何かで行った沖縄でシーカヤックにのったのは確か19才のころだ。どんな雰囲気だったか、まったく忘れてしまっていたけど、2010年の10月に一人旅で行ったハワイ島で再び出会ったシーカヤック。あのときの楽しさが忘れられなくて、ずっとやりたいと思っていたらとある古い知り合いが持ってて乗せてもらったのは一昨年の12月。春になってスクールや試乗会に参加して、8月にようやくKahunaが来て、僕はカヤック乗りになった。スクールで初めて出た日本の海。うねってたけどとても綺麗だった。一人で初めて出た海は八景島だった。その後は何回か三浦を漕いだり、奥利根にも行ったし、南伊豆に行ってみたり、那珂川を漕いだり。たまに、友達と二人で漕ぐけど、ほとんどが独りだ。今年初となる明日も独りで出ようと考えた。

「和田長浜、日の出は6:50頃、午前中は最低気温7℃、北～北西の風0.3～2.5m/s、11時頃南南西の風に変わったら午後は強風の予報。気温は13℃まであがりそうだけど、風は強くなる一方だから12時台には上がる目標が良さそう。お昼頃干潮だから波ありそうなので降り沈必至かも！ドキドキ。」

これが、前日に予報を見てfacebookに投稿しようとした内容だった。でもあまりに自分向けの内容だし公開せずにとどめた。そして、いつも連絡を取ってる人だけに「明日はカヤックに行くよ」とだけメールを送り、布団に潜り込んだんだ。

初漕ぎの朝、和田長浜でたくさんの鳶が出迎えてくれた。出迎えてくれたというより、僕が手持ちしていたパンめがけて飛んできただけなのだけど。みごとに朝食捕られました(汗)。そうだ、ここは「自然」なんだよね。気を取り直して目前に広がる海を確認、最初の写真の通りその日の朝は静かな海が広がっていたので、早速Kahunaを組み立てたけど、なんだかんだで1時間近くかかってしまって、結局出航できたのは9時も過ぎてから。

漕ぎ出でた今年初の海はどこまでも透き通っていて、エメラルドグリーンの海だった。「冬の三浦はとても綺麗だよ」って、初めてのスクールの時に聞いていたからどうしても冬に漕いでみたかったのだが、まさにそうだった。そんなウキウキな状況だったので、昨日の予報もすっかり忘れてしまっていた。うねりもなく風も無い良い海況だったので、年末にようやくたどり着けた城ヶ島まで一気に漕いで行くことに。

諸磯のあたり。かすんでいるけど富士山もよく見えた。実物は結構大きく見えます。

年末に来たときは島を回り込んで東側から来たので西側の漁港側からアプローチ。10:30頃だったと思うので行動食を食べながらコーヒーを入れて休憩。富士山を眺めながらちょっと休んで、ここまでGoProの電源を入れるの忘れちゃったのでここから撮影。

城ヶ島大橋〜三崎漁港。そう、コーヒー飲んでるときは全然静かな海だったので、今日も回り込むぞと気合い入れて出発したまでは良かったが、だんだん風が出てきて、安房埼灯台のよこに来たあたりで大きいうねりにびびり、南風も出てきてＵターン。動画では12分あたりで潮に押し戻され、軽くサーフィーン状態で橋まで戻ってきた。その後、堤防側から試みるが、漁港内も結構な波と風でにっちもさっちもいかなくなり、漁港で作業していたおじさんにお断りし、スロープの端っこにおかせてもらった。漁港で漂っているときに自分の先に堤防の外へ出ていったカヤックの人が見えた。無事帰還できただろうか。

和田長浜に戻ってくるとウインドサーフィンの人がウキウキしちゃうほどの波が出てます(汗)スポーツカイトの人もウキウキしてました。仮に戻ってきたとしても、これは降り沈必死というか、かなり手前で波に揉まれそう。ちなみに長浜では暴風の中ドラマの撮影中でした。

長浜からまた三崎漁港に戻ってきて、風でゴミだらけのスロープでKahunaを分解。観光船はまだ出てたので荒れ荒れの海に出てみたかったけど、夜は友達のライブを見に行く予定だったのでここで退却。今日は退却はしたけど、海は逃げない、また穏やかな良き日に来てまぐろを食べよう。きちんとやめられる限り未来は続く。